思えば適性を生年月日で解決するという破天荒な発想は、1988年、個性の3分類発見と個性のフレームワーク(天分の累計表)を開発したことで、いつしか適性を超え、企業経営そしてマネジメント、あらゆるコミュニケーションの場、さらにはファミリーマネジメントから子素立て、学校のクラスマネジメント、スポーツクラブのチームマネジメントなど多岐にわたる活用の場を見出して実を結びました。しかし個性學の活用にはいくつか壁があります。まず生年月日、さらにシステム開発、そして活用できるには相当の経験を要することです。そのため未だ広く活用されていません。

残念ながら生年月日は西洋科学を前提にする限り科学とは言い切れません。しかし個性學を学んだ全ての人は、個性學の有用性を熟知されています。これだけ役に立つ素晴らしい個性學を使わないともったいない。実践学として体系化し、より活用の範囲を広げてきました。また、個性學はシステムありきです。平成には、システム開発の技術者、安価なツール(安価なスマートフォン、ネット環境、料金)が現れ、そして多くの個性學を活用できる人材が育ちました。生年月日以外の二つの壁はようやく越えられるようになり、個性學の普及のための環境が整ってきました。

ふと最近、芹沢光治良を思い出しました。

彼は、86歳の時に静かに永眠を待っていた病床で天啓を受けました。突然神様から「神についての本」を書くことを命ぜられます。そしてその任を引き受けたことで96歳まで毎年一冊、神様に関する本を8巻(※)書き上げ、役割を全うし天に召されました。

個性學の開発も本田常二郎氏に導かれて3分類と個性のフレームワーク(天分の累計表)が完成しました。その法則を駆使して目的別の様々なシステムを提供してまいりました。

そして平成29(2017)年8月から改めて神様から私への新しいミッションがおみくじとして届き始め、未だ絶妙のタイミングで届き続けています。

平成29(2017)年8月のおみくじは、

「常におもいやりの心深く、人を憐れみ、人を助けて、地上に平和の高天原を現すべく世界作り固めのお役目大事と働くことが、誠の神の教えである」

これと同じおみくじが翌年1月と2月と三度届いたのです。

その後も、ぼやぼやして動き出さない私を見透かしたように、一ヶ月後の9月7日のおみくじは、

「寝ても覚めても、冷めても寝ても、神の御かげは忘れられぬ。神様の尊い御慈しみの御光の中に生きて居る私。食べるも、着るも、寝るも、起きるも、ことごとく神様の御かげである。有難い、かたじけないと、感謝の気持ちいっぱいで、お役目大事と授けられた其日々々のお仕事を、一心不乱に精出そう」 

強烈なメッセージです。

そして平成30(2018)年1月8日、

「神様から世界作り固めのお役目受けて、此の地上に高天原の住みよい、明るい、平和な世界を作り上げるために生まれて来たのである。一生を働き続けましょう」 

さらに明確なミッションが届きました。

これから私は個性學で何をすべきか?

「特定の人だけではなく多くの人に個性學を知らせ使ってもらいなさい。それが高天原をつくることになる。」と解し、具体的な 方法を社内で何度も何度も話し合い「Musubi club」を開始することにしました。

その後、天皇陛下が平成31年(2019)年4月30日に退位されることになりました。奇しくもこの日は私の73歳の誕生日でした。

そして、平成31(2019)年4月1日、新元号「令和」が決まりました。

「令和」について国文学者の中西進氏は「令(うるわ)しく平和に生きる日本人の原点です」と答え、「うるわしい」は、「整っている美しさのことです」すなわち「整っている美しさを持つ平和」という願いを込めて考案されたようです。

私は令和を見て背筋がピンとなりました。

個性學は中西氏が考案した 「うるわしい平和」を実現するエンジンとならねばならないのだと思うからです。具体的には人・城・大物の3志向がお互いの強み、役割を認め果たすことにより調和し、節度ある「うるわしい平和」が可能となり、それこそが高天原なのだと明確にイメージすることができました。

令和元年にあたり、個性學を学ぶ皆様とともに「令和なる高天原」を目指して躍動してゆきたいと請願いたします。

令和元(2019)年5月1日

日本個性學研究所所長 石井憲正

※神シリーズ8巻(『神の微笑』1986年『神の慈愛』1987年『神の計画』1988年『人間の幸福』1989年『人間の意志』1990年『人間の生命』1991年『大自然の夢』1992年『天の調べ』1993年(新潮社))